2009年12月31日

ゆっくりの旅

変わる日本の、変わらない景色。
ゆっくりとしか行けない旅をする。

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という感じで広島〜鳥取〜島根の松江あたりを鈍行でゆらゆらしてきました。(ポスターはJRの宣伝より)
↓こちらは実際の。
どんどん哀愁漂う感じの駅になっていきます。
こないだ東京に行ってたのもあってかこのコントラストにドキドキしました。

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乗り継ぎを待つ間は駅の喫茶店でケーキを食べたりしました。
外はとても寒いのですが、列車の席の足元から出る暖かい熱や、喫茶店の美味しいひと時は、なんだかとても幸せにさせてくれます。
山間を走る列車の窓に流れる景色を見ていると、慌ただしい毎日が遠い日々に感じました。

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途中下車して温泉街に向かいました。
この道は桜の季節、凄いやろうなぁ。
川には鯉が泳いでいて、水面がキラキラと黄金の河のように輝き、ずっと続いていました。
この旅、温泉には二つ入りました。宍道湖温泉と神の湯、玉造温泉。

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昼間から露天風呂で空を仰いで良い気分になった後、
またひたすらトコトコ列車に乗っていきます。

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木次線、出雲横田。
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素戔鳴尊(すさのおのみこと)は、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して
奇稲田姫(くしいなだひめ)を救い結婚の約束をされた。
そして結婚によい所を探されました。ついに須賀に着かれ、そこで、
「ああ、私の心はすがすがしい」といわれました。そして、そこに宮を建てられました。
そのとき素戔鳴尊は「八雲立つ、出雲八重垣、妻ごみに、八重垣つくる、その八重垣を」
と口にされました。
これがのちに言う三十一文字(みそひともじ)、五・七・五・七・七という日本初の恋歌であり
わが国の和歌のはじめと言われています。

(駅の看板より) ____________________________________________________________

駅で列車が停車する2、30分ぐらいの間、そんな説明をフムフムと読み

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気動車(ディーゼル)で標高726メートルを目指して登り続けます。3段式スイッチバックという方法で列車が線路を変えながら登っていきます。車掌さんはその間、運転席を行ったり来たり忙しそうでした。
そして素晴らしいツアーガイド並みに各所でアナウンスしてくれました。
乗り合わせている鉄道ファンさんたちも興奮して一両しかない列車の中をバタバタと歩きまわり、写真を撮っていました。
絶好のシャッターチャンス場所ではゆっくり運転してくれたり、本当に遊園地のアトラクションのようです。
でも私はその時よく分からず、その場面は撮っていません…
しかし本当に楽しかったです。今年まだ雪も見ていなかったので初雪でもありましたし。地元では滅多に雪が積もらないので、雪を見ると無条件でテンションが上がります。

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「第八坂根トンネル」をくぐると進行方向左手は断崖絶壁で、その先には「三井野大橋」(長さ303メートル、高低差105メートル)という大きな赤い鉄橋が見えてきます。

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そんなこんなで大阪に帰ってきました。帰省ラッシュのピークということでしたが上りはとっても空いていました。

完璧な休暇の後はしっかり制作を頑張って、除夜の鐘を聴きながら絵を描きます。
それではいよいよ2010年ですね。
良いお年を。
posted by Ikuyo at 02:57| 旅/Motorcycle/Touring