2016年11月04日

2016年個展のDMが出来上がりました!

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個展もそろそろ間近となり、DMも出来上がったと三越さんからお知らせいただきました!

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「心と身体」M30号 大谷郁代
紙にパステル、木炭2016年制作
(2016年個展出品予定作品)

【 大谷郁代展 ー パステル・軽さと重さー】
会期:2016年12月7日(水)〜13日(火)
午前10時30分開店〜午後7時30分閉店
最終日は午後5時閉場
※カジュアルレセプションパーティー:12月7日(水)17:30〜
会場:日本橋三越本店 本館6階美術画廊 美術サロン
http://mitsukoshi.mistore.jp/store/nihombashi/floor/main_6f/art/info01.html

DMの発送は会期1週間前ぐらいとなるかもしれません。
なるだけ早く送りたいですが、制作に追われ、申し訳ございません(>_<)

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紹介文にも書いていただきましたが、今回の個展のテーマは存在の「軽さと重さ」です。
存在とそのリアリティーについては常日頃考えていることなのですが、数年前から読み返している「存在の耐えられない軽さ」(著:ミランクンデラ)という小説には大いにインスピレーションをいただきました。「20世紀恋愛小説の最高傑作」と呼ばれる本作ですが、内容は哲学的な示唆に溢れ、人生とは何か、人間とは何か、この世界とは何か、考えに考えさせられることばかりです。普通一般的に重い存在というのは崇高で、軽い存在とは程度の低い陳腐という印象があるかもしれませんが、この小説を読んでいると、価値が逆転したり、どちらが良いのか分からなくなります。良い、悪いの問題ではありませんが、自分の存在、自分の人生を考えるのにもってこいの物語です。
随分と前に映画で観ていましたが、数年前もう一度気になりだして小説を読みました。映画を観たのは高校生か大学生ぐらいの頃だったので、色々全然分かってなかったなぁと改めて思いました。
「本書はチェコ出身の現代ヨーロッパ最大の作家ミラン・クンデラが、パリ亡命時代に発表、たちまち全世界を興奮の渦に巻き込んだ、衝撃作。「プラハの春」とその凋落の時代を背景に、ドン・ファンで優秀な外科医トマーシュと田舎娘テレザ、奔放な画家サビナが辿る、愛の悲劇ー。たった一回限りの人生の、かぎりない軽さは、本当に耐えがたいのだろうか?甘美にして哀切。究極の恋愛小説。」(裏表紙の筋書きより)
“悲しみは形態であり、幸福は内容であった。幸福が悲しみの空間をも満たした。“
終盤のこの言葉にはジーンとしました。
気になった方はAmazonでも買えるので、是非どうぞ。

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DMの絵のタイトルは目次「第2部 心と身体、第4部 心と身体」からいただいています。
展覧会のサブタイトル「軽さと重さ」は「第1部 軽さと重さ、第5部 軽さと重さ」からいただいています。この「軽さと重さ」は大作でも制作中です。なかなか面白い感じになってると思いますので、是非会場でご覧いただきたいです。

他にも「羊と鋼の森」(著:宮下奈都)からインスピレーションを受けて描いたのがこの作品!

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「美しい森」
F4号 大谷郁代(2016年個展出品予定作品)

この「羊と鋼の森」には自分が本気で画家になろうと決意した中学生のころの瑞々しい情熱の感覚を思い起こさせ、宮下さんの丁寧な美しい言葉の数々に心打たれました。
少女の「ピアノを食べて生きていくんだよ」(P.175)という言葉がありますが、私は「パステルと木炭を食べて生きていく」のかなぁ…実際、もう何年も舞い上がる粉を吸い込んで体に取り込んでしまっているので、意味は違いますがその通りかもしれません。

「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。」(P.125)
「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。」(P.224)
↓これは宮下さんが原民喜さんの言葉を引用したものですが、私は初めて読んで、この文の凛とした美しさに衝撃を受けました。私はこんな絵を描きたい!
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」(P.57)

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「オルレアンの乙女」
S4号 大谷郁代(2016年個展出品予定作品)

また、今回の個展では今年出版された私が装幀の原画を描いた「秘密の心臓」「悪の道化師」(著:アメリア・カヘーニ)の作品も展示する予定です。
「悪の道化師」の装幀はトリミングしているので、原画は小説のカバーの絵の続きが描かれています。
お楽しみに(^_^)
小説に合わせて制作したので、普段の作風とは違いますが、個展の内容に幅が出ると思います。
書籍販売は全国書店、Amazonでも販売していますので、気になった方は読んでみてください。
出版されたころのブログ→http://ikuyo.sblo.jp/article/175045863.html

他の作品にも書ききれないこといっぱいですがとにかく制作しないと!
ますます、ヒートアップして頑張ります!
寒くなってきたので、皆様お身体に気をつけて〜
是非観に来て下さい(^_^)

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